コロンナ広場からコルソ通りに出て、少し北上すると、右手にフラッティ通りの標識が見え、その向かいが開けた広場のようになっています。その広場を入ると、左手に、工事中の覆いが掛けられた“サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会”が見えました。

「わー、改修中かぁ。」と落胆するものの、セメント袋のような袋が積み上げられた入口は開放されていました。そもそも、工事覆いの下には“S. Lorenzo in Lucina”と、看板が掛けられているのですから、教会を示しているわけで、「工事中ですが、どうぞ、お入りください。」という意を示しているのではないだろうかと、都合の良い解釈をしました。

しかし、都合の良い解釈は、油断を招き、12時半を回った時点で、この先にあるお店での昼食を優先し、さらに、本日の予定が詰まっている中で、「明日の予定通りに、明日、来よう。」と、簡単に断念しました。実際には、翌日、コルソ通りをひたすら北上し、この教会がある広場を通り過ぎてしまったのでした。

歴史的なオブジェや、天窓に寄りかかる天使を見たかったのに、残念なことをしました。第一、勝手な解釈が正しいことも確認できていません。また次のローマ再訪懸案が、居ながらにして上がってしまいました。



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