朝7時開門のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会を目指して、やって来ました、ポポロ広場
おそらく、6時50分頃から7時までの10分くらいでした。ローマを訪れる前から、天気予報で、日の出/日没時間をチェックしていました。日の出は横浜よりも2〜30分遅いとわかっていましたが、もうすぐ7時の今、街灯が灯り、低く立ち込めた雨雲は鉄紺色を透かしています。広場の石畳も雨に濡れて、黒光りして、幻想的な風景の土台のようです。

今日も青空は見込めません。

冬の観光客はまだ、こんな時間に活動しませんね。ワタシたちはつくづくと酔狂な二人組みです。それでも、自ら立てた日程に従い、行動開始。ワタシたちの2月10日が始まりました。

スパーニャ近くのホテルを6時45分に出て、バブイーノ通りを北上。ストリートは真夜中と区別がつかない静けさと暗闇に佇んでいます。通りを抜けて、ポポロ広場に差し掛かる手前、スポーツ店の弱いウィンドウ照明が、辺りで一番の明るさを放っていました。ウィンドウに近付くと、'06年W杯マスコットシールが、夜明け前の静けさを空笑いしているように見えました。

広場を横切り、S.M.デル・ポポロ教会横だったか、水道がありました。かつて、TVクイズ番組か何かで見た、蛇口管の穴は、蛇口を指の腹で押さえると、ほ〜ら、ご覧の通り、飲み水用に、この小さな穴から放物線を描いて、口元を狙います。実際に、違和感の無い飲み水でした。

刻々と、空の鉄紺が薄まる7時ジャスト。早朝のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、正面入口が閉ざされていて、建物横の明かりが零れる出入り口から、入りました。

内部では、主催壇近くにまばらな数の人々が集まり、礼拝をしているようでした。これでは、絵画を見るために、コイン照明を当てるなどの礼拝を妨げる行為は憚れます。後方から周囲を見回すものの、「ジャマになりそうだから、出直そう。」と、速やかに退散。


7時15分を回る頃、外に出ると、予報通り、日は上がったようで、暁鼠色の空の下、広場の素顔が見渡せました。次の行動は、オベリスクの向こう側、双子教会と言われるS.M.デイ・ミラーコリ教会(向かって右)とS.M.イン・モンテサント教会の間の道、コルソ通りを南下し、パンテオンを目指します。そう、この広場はコルソ通りの終点or出発点なのですね。






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